■黒部峡谷鉄道、欅平下車。
トロッコ列車を降り黒部川に沿って進む。
工事用トラック優先の 明かりの少ない長いトンネルを歩く。
上からは水がポチャンと落ち、所々ある明かりは足元まで照らさない。
これを抜けると祖母谷川が目の前に広がる。
徒歩約50分で、祖母谷川に出る。
祖母谷温泉は川の向こう岸にある。
しかしこの温泉宿は完全な山小屋だ。
最も、後ろに聳える山に登る人たちのルートだからしょうがない。
この山小屋から河原の石伝いに歩くと湯煙が見える。
この祖母谷川(ばばだにがわ)の川原が露天風呂になっている。
そこかしこから湯気がモウモウと昇り、まるで地獄の様だ。
この川原のゴロゴロとした石を移動し、自分で湯船を作る。
流れ込む湯が熱ければすぐ目の前の川の水を引き込み、
ちょうどいい温度にする。
時としてうまく混ざらず、熱いところと水のところが斑になり、
体の周りを巡っていく。
手近な大きさの石を枕に寝転べば、
ひんやりとした空気の中に清々しさを感じる.
突然体の下が熱くなる。
湯と水の調節が狂ったのだ。
お尻をねじったり、体を入れ替えたりする。
しかし下の砂利の配置がうまくない。
手掘りの露天風呂も大変だ。
< 1987 (S 62) 8.25入湯 >