■標高2150メートル、通年営業では日本で一番高所にある温泉。
北八ヶ岳の縦走路にある夏沢峠の真下にあり、
登山の人はよく利用する山上の湯だ。
バスの場合、終点の稲子湯から徒歩で約3時間半。
車の場合はもう少し先まで行ける。
本格的な登山道ではないが、途中にはかなりの急勾配のところとか、
崖の斜面に丸太を並べただけの所などもある。
カラマツの林の間に木造2階建ての小屋が見えるとホッとする。
ここはあくまで、登山客が中心の、温泉付の山小屋である。
露天風呂は宿からさらに約10分登った所にある。
硫黄岳を望むガレ場を少し下がった沢の斜面に、
硫化水素泉の白濁した湯がたたえられている。
板で囲った湯船は6人も入ればいっぱいだ。
肌衣所はない。
風呂に入っている人の目の前で脱ぎ、衣類もそこらの岩の上に置く。
もちろん男女混浴。
見上げれば硫黄岳の火口が眼前に迫り、
この巨大な山塊に圧倒される。
この雄大な眺めを目の前にし、硫黄の臭いに包まれた湯に浸かっていると、
ここまでやって来て良かったと思う。
<1997 (H9) 10.10入湯 >