■地形図に硫黄とか地獄の字があるところには
湯が自噴していると見て間違いない。
秘湯を探す一つのヒントでもある。
今回は、その名も硫黄岳だ。
地図には、そのふもとに硫黄沢という名がある。
ここには温泉があるゾ・・・・と見た。
そこに行く途中には湯俣温泉がある。
ここですら普通の人にはあまり知られていない秘湯だ。
今回の湯はさらにその奥にある。
湯俣川をさかのぼる。
しかしこの川は日本の背骨の位置にあるにふさわしく、
流れは急で、水温は夏でも氷の様に冷たい。
両側は切り立った崖が延々と続く。
ところどころには万年雪もあり、
滝は回り込まなければ行けない。
数時間歩くと突然硫黄の臭いが鼻を突く。
小さな滝の崖の上に湯が湧いている。
湯は見た目は薄い緑色だが、
入ると底の泥が巻き上がり、乳白濁する硫黄泉だ。
横になると尻に石が当り痛いが、いい湯だ。
しかし、着いた時は達成感でヤッタという気分だが、
すぐ、帰らなければならないことに気が行き、
その大変さに気が重くなる。