■青森の恐山、富山の立山、と共に日本三大霊地に数えられる川原毛地獄。
泥湯温泉から入ってゆくと、異様な光景が突然現れる。
草木が一本も生えてない赤茶けた山肌。
強い硫黄臭のする白い蒸気がいたるところから噴出している。
荒涼とした不気味な光景は迫力満点だ。
川原毛の大湯滝はこの地獄を通り越した先にある。
高さは20bぐらいの二条の滝。
大きさといい、深さといい、申し分のない天然の湯壷となっている。
脱衣所などはないのでそこらの石の上に衣類を脱ぎ捨て湯船に飛び込む。
酸性がきついので飛沫で目がチカチカする。口に入ると酸っぱい。
少しずつ縁に体を移動させ、
泉温が高い所に小さな湯船を石で囲い自分だけの露天風呂を作る。
周りの原生林に囲まれ、上から落ちてくる大量の湯の勢いに流されそうになる。
自然の中に揉まれている実感がする。
湯滝の醍醐味である。
7月から9月中旬ぐらいまでが湯温が安定し、入り頃である。
冬は入浴できない。
<1989 (H1) 8.27入湯>