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■群馬県四万川の上流にほとんど誰も訪れることのない原始的な温泉がある。
四万温泉は古くから名湯としての誉れ高く、湯治場として栄えてきた。
この湯は、そのさらに奥にある。
20年以上前に町が調査ボーリングをした際にこの湯は湧き出た。
山奥のせいか利用されることなく湯は放出を続けている。
しかしここは四万ダムの完成で、いづれ湖底に沈む予定だ。
河原は固い石のためザラつくこともない。
そのため湯はサラサラとして澄んでいる。
周りの景色も木立が河原を覆い、川の流れとあっている。
大きな岩と岩にはさまれて出来た風呂は、
人一人入れるぐらいの大きさの湯船で、いい具合に横になれる。
湯の温度も熱すぎず、ぬるすぎず、長く入っていてものぼせない。
ころあいの石を枕にボーっとしていると周りの静けさが迫ってくる。
<1996 (H8) 11.29入湯>
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